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羽二重の手入れ(女形・立役

女形

羽二重の手入れ道具  はぶたえの手入れに必要な物
@まな板 
  (まな板丈の物で熱で溶けない物)
Aアイロン
  (ここでは和裁用のアイロンを使ってますが、
   普通のアイロンでOK) 
B竹べら
  (竹を削って作ります。へら状の物であればOK
   粘土工作用竹べらでも代用できます)
C太白(タイハク)
  (主原料は木蝋です。硬さは13番程度が使いやすいです。お買い求め   は弊社までご連絡下さい)
   1本 \1,080-)
Dボロ布
  (タオルや手拭など綿の物がベスト)
 女形羽二重の手入れ1 @まな板の上に布を敷きます。タオルや手拭等、化繊を含まない綿素材の布であればぼろ布で結構です。

A女形羽二重の白い布の部分を置きます。

Bその上に中温位でアイロンを乗せ、布とアイロンの間を羽二重が、滑るように左に引きます。この時アイロンは動かさないように!

CBの要領で羽二重の表裏で行って下さい。

D紫の部分と紐は布の上で、普通にアイロンがけしてください。

汚れは羽二重についている油分と共に布に付着して取れます
 女形羽二重の手入れ2 @太白を手で練っておきます。(熱で柔らかくなりねばりもでるので使いやすくなります) 

Aへらに太白を少量取り、羽二重の白い部分の端10p位のところに、少し厚めに塗付けます。これが糊の役目をします。両側行って下さい。
 女形羽二重の手入れ3 @紫の布がついている場所の白い布の淵の部分1cm位に太白を薄く塗りつけていきます。丁度、額にあたる部分になります。これは滑り止めの為ですので、薄く均等に塗って下さい。
へらで塗り終わったら、指で伸ばすようにすると薄く伸びます。
 女形羽二重の手入れ4 @白い布の写真の部分にも太白を薄く塗って下さい。羽二重使用時に目の上にくる部分で、この部分に滑り止めの太白がつけてあるので、皮膚を吊り上げる効果がでてきます。ここが目吊りの場所です。
へらで塗り終わったら、指で伸ばすようにすると薄く伸びます


立役

立役羽二重の手入れ1   掃除の仕方は女形を参照下さい。

立役(男)の羽二重は黒い布の部分(以後手とよびます)だけ掃除をして、左の写真の白い部分、ここは、下羽二重の場合は白ですが、、上羽二重の場合は色が付いているので色も落ちてしまいます。長期使わない場合以外は掃除はしなくていいと思います。
 立役羽二重の手入れ2 羽二重の手の部分の端10p位にへらに取った太白を厚めに塗りつけていきます。糊の役目をする場所です。 
 立役羽二重の手入れ3 羽二重の額があたる部分の白い布のへり1cm位太白を薄く伸ばします。滑り止めの役目をします。ここにしっかり塗れていないと羽二重がずれやすくなります。 
 立役羽二重の手入れ4 白い布の部分のもう片方の両端に写真のように太白を薄く伸ばしてぬります。この部分は羽二重をした際の余った布の部分になります。頭部の両側に貼っておくための糊の役目を果たします。 

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